2017年02月27日

コー・アクティブ・コーチングの指針のひとつ、「バランス」コーチングを使ったセッションをしました。そしてカンドーしてしまいました。

<クライアントさんご自身の許可を得て記述しています。>

コーチングと一口に言っても色々ありますが、私が学んで訓練を受けたのはCTI(Coaches Training Institute)という組織のCo-Active Coaching(コー・アクティブ・コーチング)という流派(?)です。そこでは、コーチングを行う際に基本の型というかスキルというか、そういうものとして三つの「指針」を学んで、その時々に応じてその「指針」に則ってコーチングを行う訓練を受けます。必ずしもそうしなきゃいけない、つまり「指針」を使わないといけない、というわけではないし、私もいつもいつもそうしているわけでもないのですが、この「基本の型」(「型」と呼ぶのを違うと言う人とか嫌がる人も多々いるのではないかと思いますが、空手や茶の湯を趣味としている私にとって「型」というのは、とっても大事なものでして、だからかコーチングの「型」も、そこを『破る』という可能性を持ち得るからこそ、やっぱり大事なんじゃないかなあ、と思ってます)。

前置きが長くなりましたが、先日のセッションではその三つの「指針」の一つである「バランス」コーチングというのを取り入れました。この「バランス」コーチング、一見ゲーム感覚でもってイマジネーションを膨らませたやりとりをもとに、クライアントさんから出て来るキーワード(のようなもの)を使ってコーチングを展開していきます。どのセッションも、どの指針も、無論「どんなものが出てくるのか分らない」ものなのですが、この「バランス」コーチングは、その(一見)ゲーム性が高い(と私は思う)ゆえか、もっとも意外というか「へえぇええ、そう来たか!?!?」という感覚をクライアントさんもコーチである私自身も持つ可能性が高い・・・と感じています。

で、本題(ようやく?笑)ですが、先日この「バランス」コーチングを行ったクライアントさんは、人生の大きな大きな岐路に立ち、大きな大きな決断をする局面にいて、その決断はほぼ下しているんだけど、なんだかもやっとする、すっきりしない・・・という状態でした。セッションが始まった時は、ご本人も「もやっとする、どんよりする」とおっしゃっていましたが、その「もやっとどんより感」が私にも伝わって来て、私も「もやっとどんより」してしまいました。そのクライアントさんの「ドツボ感」にコーチである私もからめとられ一緒にドツボってぐるぐるしそう・・・というのがもう見えたというかそんな予感がしたので、正直に「私も一緒にぐるぐるしそうなので」と告白して、そこで、では思いっきり二人してこのぐるぐるから離れちゃいましょう、とご提案。そこで「バランス」コーチングをやってみたのです。バランス・コーチングってどんなのさ?ということの詳細は紙面(デジタル?)の関係で割愛しますが、とにかく、一見「ばかばかしいくらい」のゲーム感覚のあるセッションというか、想像力で遊ぶというか、そういうタイプのセッション(だと私は思う)のです。

もちろん、この時点では「今日のセッションどこにいくんだべか?」という感じで、クライアントさんもそうだったと思いますが、コーチである私自身にも、全く未知&謎(笑)。でも、クライアントさんのその時の気持ちは別として、私についてはなぜか不安はなかった。それはきっと「私がなんとかしてあげなければ」という思いがその時の私にほぼほぼ皆無だったからだと思います。むしろ、「私たち、どこに行くのかな?」と、わくわくはしてませんでしたが(だってもやっとどんよりしてたから。苦笑)自分がぷかぷか浮かんでる(てか沈みそう?)な川の流れの行く末の遠く彼方をぼ〜っと見てる感覚。「クライアントさんを信じるのよっっっ」とか「コーチング的関わりに身を任せるっっ」とかも、全く(少なくとも意識的には)思っていませんでした(自分、それでいいのか?苦笑)。私いち個人としては(コーチングの時意外に)あまりそういう状態になることはないのですが、でも、コーチとしては意識的にそうあろうとしてきたせいか、それほど意識しなくてもなれるようになった状態、そう、「ニュートラル」な状態でいたのだと思います。

で、「こんなん出てきました〜〜〜?!?!」みたいな、クライアントさんにとっての「キーワード」が出て来て、実はそれ、私自身はそんなに「キー」だと思ってなかったんですよね、ショージキ言って。他にも複数のキーワードが出てくるので、別のワードが私的には「これかな?」と思ってたんです。でももちろん、どのキーワードが肝になるか、を見極めるのはクライアントさん。「これ、気になるので、もっと見てみたい」とクライアントさん自身に「響いた」キーワードは、こっそり(?)ここでバラすと「え、それ?」って私としては意外だったんです。でも、そんなことはおくびにも出さず(ここで出してるって)、さらにセッションが進み・・・

結論としては、そのキーワードそのものが、クライアントさんの「もやっとどんより感」の正体だった、ということが分って・・・で、敵(?)の正体が明らかになったクライアントさんは、「ああ〜〜〜〜、そうだったんだ〜〜〜〜、ああああ〜〜〜〜」的な「腹落ち感」を持つに至り・・・そしてその姿が明確になった「敵」に対して自分はどうしたいのか、ということも、敵の姿が明確になるとともに、明確になっていって・・・

その後は・・・・

私が言うのもなんですが、すごかった、速かった、ダイナミックだった。セッションが始まったときは文字通り「もやっとどんより」していたクライアントさんの声がどんどんと力強くなっていて、クライアントさん本来の生命力、クライアントさんの「本来のあり方」のエネルギーが、ぐうぅ〜〜と、湧いて来ているのを、私も、そしてクライアントさん自身も感じていました。

最後には「クリアーになりました」とクライアントさん自身が言ってくれたのですが、そう、まさに「クリアーになった」そのエネルギーを私も感じました。そして、役得としか言い様がないですが、私まで、な〜んだか「クリアーに」なっちゃったんですよね。お金をいただいている上に、クライアントさんから元気までもらってしまいました(よくある言い方ですが、ほんとなの)。

「こんな状態で、今日話をしたって・・・、と最初は思ってたけど」とはクライアントさんの弁。うん、そう思うんですよね。そういう時って。実はこういう台詞、別のクライアントさんからも最近聞いたばかりなんです。「こんな状態で話しても・・・もう、何をどう話したらいいのかも分らないし・・・って思ってたけど、話してみると、出てくるんですね」って。別に、必ずしも(今回のように)すごくすっきりはっきりクリアー!になるとは限らないし、そこを目指す必要もないんです。でも、話すことによって、訓練された聴き手(つまりコーチね)に対して話すこと、それだけによって、話す前とは「違う場所」に行く、ということは、間違いないのです。その場所はすごく遠いところじゃないかもしれないし、前とすごおく違う場所じゃないかもしれないし、一見、同じ場所に見える場所かもしれないし、むしろ前よりも苦しい場所かもしれない、けれど。でも、必ず、そう、必ず、「違う場所」に行くんです。

クライアントさんから元気をもらうこと、クライアントさんに感動すること、そういうことは、幸いにして多いです(いつもじゃないよ)。でも今回のセッションは、決断を下し切った、とでも言えばいいのでしょうか、まさにその「下し切った」瞬間に立ち会えたとでもいうのかな、そのタイミングとご縁、その目撃者になれた、ということに、昔の首相じゃないですけど、私、「カンドーした!!」のでした。

いろ〜んなことで見えなくなってた、隠れちゃってた、エネルギーがなくなちゃってた、クライアントさん自身が好きだと思う本来のクライアントさんの姿、が、くっきりすっきりまるで脱皮したかのように表れて来て、と、同時に決断を下し切った、その瞬間、見た〜〜〜〜・・・・、見れた〜・・・・・

ベタですけど、カンドーした〜・・・・・

という感覚。

これは、なかなか、いやあ、なかなか、どうしてほんとに、プレシャスなんだなあ 〜・・・(プレシャス=PRECIOUS=貴重な、となぜか英単語がこの気持ちを表すのに最適なような気がしてしまって、すみません、横文字使って)。


で、カンドーはカンドーで良くて、そのことは味わいつつ、自身の糧としつつ、かつ、冷静に今回のセッションを振り返るに、「あそこで『バランス』の指針に舵を切ったのが、今回は功を奏したのかな」と思ったりするのです。もちろんそれだけで(いつも)うまくいく、なんてことは決してないです。そして別の方向に舵を切ったら切ったで、別の展開があって、ひょっとしてそちらの方がクライアントさんにとって有益だったかもしれず、それは、ほら、分らない。コーチングに「たられば」はないから。

ただ、自身のコーチング道(?)を今後も歩んでいく上で、やっぱり「バランス」コーチング、あなどれない、これは今後もちゃんと磨いていきたい、と思ったりもした、そんなセッションでした。

ちなみに、セッション直後に「クリアーあぁぁぁ」と感じるのは、ままあることで、でも大事なのは日常生活に戻った時にその感覚を(どれだけ)維持して娑婆(?)の生活を送れるか、なので、その感覚を維持するためにはどうしたら良いと思いますか?とクライアントさん自身に考えてもらって実践&その実践の報告をしてもらうようにするのは常套手段のひとつです。今回は私の中で「こうしたらいいんじゃないかな?」というアイディアがあったので、それをご提案させていただいたら(こういう時は「助言」ではなく「提案」の形をとるのも、コーチングのスキルのひとつです。ま、私の場合は、私自身が「助言したい」と思ったら、「助言」もしますが、自分は助言している、ということをわかって助言する&クライアントさんが受け入れないならそれもよしとする、のはマストです)、「それ、するする、する!」と、チョウ前のめりで提案受け入れしてくれたのが、ちょっと愉快でした^^