2017年12月21日

不思議な体験〜匂いA

以前「不思議な体験〜匂い」というタイトルでブログを書いた。(以下、そのリンク)
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/180215147.html

今日は「不思議な体験〜匂いA」というタイトルで、自分が体験した不思議なことを記録しておきたくなった。父の命日が近づいてきて、ちょっとだけあれこれ考えたりするからかもしれない。

父が亡くなって荼毘に付した後、遺骨は北海道の実家に祭壇のようなものを作って四十九日の日まで置いておくことになった。地方の習慣なのかどうか分からないが、祖父母の時も親戚の時も友人の時も、そういう風にして、四十九日のまさにその日に納骨をするのが普通だった。

母はその3年前に先に亡くなっていたので、実家には誰もいなかった。初七日を終えて私は九州に戻らなければならなくて(仕事もあるし就学前の子供もいるしね)、さて遺骨はどうしたもんかとは思った。が、近所に住む親戚が、まさか九州まで持っていくわけにもいかないだろから(また北海道まで持ってこないといけないし)可哀想っちゃ可哀想だけど仕方ないべや、自分たちが時々お線香をあげに来るから心配するな、ということを言ってくれた。で、私はあっさり、仕方がない、ですよね、と(と言うよりはそう言ってもらえて助かったのであったが)ありがたくその通りにさせてもらうことにした(これは地方色ゆえか船山家ゆえか分からないが、船山家とその界隈は合理的な一族であった−こういうことは、ひょっとして多くの人にとってはあり得ないことかもしれないが)。かくして、誰もいない実家に、父の遺骨は四十九日まで残されることになった。

四十九にの納骨/法要の、前々日だっただろうか。私は実家に帰った。水曜日だった。鍵を開けて玄関に入り、リビングルームへと入るためにドアを開けた。そうしたら、花のような甘い匂いが部屋いっぱいに漂っていた。私は「ああ、Sさん(件の親戚)がお線香をあげに来てくれたんだな」と思って、諸々の雑事に取りかかり、納骨の日を迎えた。

四十九日の納骨を終えて、場所を変えて、ホテルのレストランで法要に来てもらった親戚に食事をしてもらった。そこでSさんの妻であるT子さんと雑談となった。T子さんが夫であるSさんと一緒に父の遺骨にお線香をあげていてくれたのは知っていたので、そのお礼を言った。その時、T子さんが言った。

「ねえ、ねえ。あの家(=私の実家)さ、いい匂いがしない?いつも行くといい匂いがするの。」

私は、水曜日に実家に戻った時にいい匂いがしたので、ああ、お線香をあげに来てくれたんだな、と思ったのよ、と言った。するとT子さんは「違うわよ。いつも土曜日しか行ってなかったもの。」と言った。

確かに土曜日に焚いたお線香の香りが水曜日まで残るっていうものあんまりないことかもしれないけど、
「ずっと閉め切ってるからお線香を焚いた匂いが籠って残るんじゃない?」と私が言うと、T子さんは、
お線香の匂いはそんなに長い間残らないわよ、と返した。そして普通は閉め切っている家であんないい匂いがしない、と続けた。そしてトドメにこう言った。

「だいたい、お線香って、ああいう匂い、しないじゃない」と。

閃きと驚きと納得と。なんとも言えない感覚が湧いて来て、確かに、あれはお線香の匂いなんかじゃなかった、と分かった。むしろどうしてぼんやりとそんな風に思ったのか、我ながら不思議だった。

そして母が亡くなった後に初七日まで実家に滞在していた時の体験を思い出した。

あれは母の初七日の前の日の夜だったか。あるいはもう1日前だったか。父よりも先に床についたものの夜中に目が覚めた私はトイレに行った後、喉の渇きを感じたのでリビングルームを通って台所に行こうと思ってリビングルームのドアを開けた。そうしたら、リビングルームいっぱいに甘い花のような匂いが漂っていた。漂っていたと言うよりは、むせかえるような、甘い花のような匂いがリビングルームを埋め尽くしていた。まるで、まるでその匂いが「見える」ような気がした。実際に、部屋の中が「匂い」で少し白く曇っているように見えた。母の遺骨が置いてあった部屋はリビングルームのすぐ隣でつながっていたので、ああ、父が寝る前にお線香を焚いたんだな、と半分寝ぼけた頭で思って、そのまま自分が寝ていた2階の部屋に戻ったのだった。翌朝父に、「お父さん、昨日寝る前にお線香焚いたでしょ。寝るときは火が危ないから気をつけてね」と言うと、焚いてないと言う。でも、夜中に起きたら匂いがしてたから、焚いたんでしょ、と言うと、「焚いてないって!」と言う。だって、夜中に匂いがしてたもの、寝る前に焚いたんでしょと私は再度言った。それしか考えられないし、それに部屋が煙で白く曇ってたし、と心の中で思いながら。「焚いてないって言ってるべや!」としまいには不機嫌になってしまった。父はこういうやりとりで不機嫌になる人であった。そんな父にこっちも気分を害して、訝しげに思いながらも、そのまま忘れていた。

あの時と同じだ。あの時と同じ匂いだ。と思った。あの時の甘い花のような匂い。お線香かな、と思ったけど、お線香はあんな匂いはしない。そしてお線香なんて誰も焚いてない。

同じ匂いだ、と思った。母が亡くなってからしばらくの間、熊本で、ふとした時に漂って来た匂いと同じだ、と思った。時々、思いもかけない時に甘い花のような匂いを感じて、あれ、なんだろう、何の匂いだろう、と思って周りを見てもそんなものはどこにもなかった。大学の研究室で感じたあの匂い。道を歩いている時に、あれ?と思ったあの匂い。お茶の先生のお宅に伺って車を降りた時にも感じたあの匂い。そして「先生、庭先のお花はとてもいい香りがしますね」と言ったら「そんな香りがするようなお花はありませんよ」と言われたあの匂い。

T子さんは「あの家に行く時、いつもいい匂いがするの。でも、Sは全然感じないって言うんだわ。でも私はいっつもいい匂いがするのさ」と続けた。

私は「きっと、お父さんのためにお線香をあげてくれてありがとうって、お母さんがT子さんに言いたかったんだと思う」としか、言えなかった。それしか思いつかなかった。T子さんは私のその言葉に沈黙したけど、それは異論があったからでは多分なくて、T子さん自身も何やら反芻しているような、あるいはここで私にどう言葉をかけてあげるのが一番いいのかなと考えているような、そんな風に見えた。


あの甘い花のような匂いをまた体験したいと思うけれど、今の私にはもう感じられない。たまに「あ。。。」と思ったりすることがあっても、多分それは私が焚くことを習慣にしているお香の残り香。白檀の甘い匂いに惑わされているだけだろう。


人は誰しも、多かれ少なかれ、「不思議なこと」を体験したことがあると思う。
私が体験した「不思議なこと」は「匂い」にまつわることだった。

不思議な甘い花のような匂いは、私は嬉しくもさせ苦しくもさせた。
もしもお母さんなら嬉しいな、と思う気持ちと、一体これは何なんだ?と思う気持ち。
”そういうこと”なのか?あるいは私が幻臭を作り上げているのか?あるいはただの偶然なのか?
嬉しくもあり切なくもあり、混乱して、苦しかった。

自分は確かに体験しているんだけれども、ただの思い込みなんじゃなかろうかと常に自分に対しての懐疑的な気持ちが拭えなかった。
信じたいけど、信じきれない気持ち。
ありえないっしょ、思いながら、どこかで信じたい気持ち。

今もよく分からない。
だから私が体験した不思議なこととして、記憶が薄れ切ってしまう前に、ここに書いておこうと思いました。



posted by coach_izumi at 14:21| Slices of My Lifeー徒然ノート

電車の中での出来事

先日、マンハッタンから自宅の最寄り駅まで電車に乗ってたら女性の車掌さん(車内で切符を切るのです)ホリデー気分満載!!クリスマスツリーサンタみたいなイヤリングをつけていたのを見たら楽しい気分になってしまって。で、思わず、すごい素敵、I love them!と話しかけてしまったらとても嬉しそうにしてくれて楽しい会話を持てました。

そしてそう言えば、私はアメリカのこういうとこーー車掌さんが自分の好きなホリデーホリデーしたイヤリングをつけて仕事するとかそのことでお客さんと会話しちゃうとかーーが結構好きなんだよね、と思い出しました。

オープンでフレンドリーってだけじゃなくて、杓子定規じゃないというかある程度自分で好きにしちゃうというかちょっとテキトーというか(笑)、そういうところが。

先日もラジオで大統領のニュース聞いててマジで眼魔がしそうになったんですが、そうそう、アメリカのこういうとこ、あたし好きなんだよ、って思えた、ちょっとした出来事でした。

posted by coach_izumi at 04:00| アメリカの生活

2017年12月17日

2018年1月10日(水)開催します〜 レゴレジスタードマークシリアスプレイレジスタードマーク(LEGOレジスタードマーク Serious Playレジスタードマーク)ワークショップ +茶箱を使ったテーブルでのお茶会

レゴレジスタードマークシリアスプレイレジスタードマーク(LEGOレジスタードマーク Serious Playレジスタードマーク)ワークショップ
+茶箱を使ったテーブルでのお茶会

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レゴ・ブロックを使ったワークショップで、「2018年に実現したいこと」を実際に形にしてみませんか?
そして美味しいお抹茶をいただきながら、ご自分のことについて、年の初めにゆっくりとお話しをする時間を持つのというは、いかがでしょうか。

1月10日(水)にNY州ハリソンSalon de Magnoriaにてレゴ・ブロックを活用するワークショップ、レゴレジスタードマークシリアス・プレイレジスタードマークワークショップを開催します。
「2018年 に実現したいこと」について、シリアスに(真面目に)プレイしながら(遊びながら)、作って感じて考えて、新しい年を始めてみませんか。

「レゴレジスタードマークシリアスプレイレジスタードマーク・メソッド」の訓練を受けた認定ファシリテーターであり、同メソッドを用いたワークショップについての学術論文の執筆者でもある、プロ・ライフ・コーチの資格を持つ船山和泉がワークショップをリードします。

◆日時:2018年1月10日(水)
10:00-12:00レゴレジスタードマークシリアスプレイレジスタードマーク(LEGOレジスタードマーク Serious Playレジスタードマーク)ワークショップ
12:00-13:00茶箱を使ったテーブルでのお茶会
(ご希望の方のみ、ワークショップの振り返りを兼ねて)

◆場所:Salon de Magnoria 
(ハリソン駅近く。お申し込みの方に、後日住所をお知らせします。)

◆参加費:
ワークショップのみご参加の方 40ドル
ワークショップ後のお茶会にも後参加される方 50ドル 
(スナック代+和菓子代+お抹茶代を含みます)
#ご希望の方は、ワークショップで利用する専用のレゴ・ブロックを別途ご購入いただけます。

◆参加申し込み&問い合わせ先 船山和泉 (以下のメールアドレスにご連絡ください)
  mailto:contact@coachnoizumi.com
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「夢を叶える」「なりたい自分になる」「目標を立てて実現する」ための理論や方法には色々なものがありますよね。
色々勉強もしたし試してもみたし、どうなりたいか、何をしたいか、そのためにどうしたらいいか、分かってはいるんだけど、実際には思うようにできないし進まない。
そういうことって、ありませんか?
或いはひょっとして「新しい年を迎えても、自分がどうなりたいのか、何をしたいのか、よく分からない」という方もいらっしゃるかもしれません。

それはひょっとしたら、頭<だけ>で考えて模索しているからかもしれません。

レゴレジスタードマークシリアス・レイレジスタードマークの最大の特徴の一つは、「頭で考えずに手を動かす」ことです。
このワークショップでは、子供が組み立てて遊ぶプラスチックのカラフルなブロック玩具、「レゴ・ブロック」を使って自分の想いや願いを「形」にしていきます。

なんとなく分かっていたことであっても、それを自分の手でもって、実際に触れたり見たりすることのできる「形」にするという行為には、想像をはるかに超えるインパクトがあります。

参加者は自分の手が創り出した作品について語り、作品についてのシンプルな質問に答えていく過程を通して、(時に自分でも思ってもみなかったような)自分の想いや願いが浮き彫りになり、「腑に落ちる」感覚を得ることができます。
誰かが「これが良いですよ」「こうしたら良いですよ」と言う理屈を頭で理解するのではなく、他の誰でもない自分自身が「何を望んでいるのか」「(そのために)どうしたいのか」が、体感として「分かる」のです。

今回のワークショップでは、「2018年 に実現したいこと」だけでなく、そこに至るプロセスについても、レゴ・ブロックで形にします。
レゴ・ブロックを活用して一種の疑似体験をすることで、自分がどうなりたいか、何をしたいか、そしてその実現のための道筋はどんなもの(が自分にとって最適)なのか、が、臨場感と腹落ち感とともに、実感できます。

ちなみに、作品の上手下手は全く関係ありません。
また、レゴ・ブロックは触ったことがない、という方でも全く問題ありませんので、ご安心ください。


♪♪♪♪♪♪♪
さらにワークショップ終了後は、お時間のある方・ご希望の方に、テーブルで茶箱を使ったお点前にてお抹茶とお菓子を提供させていただきます。
(私、実は表千家流茶道の講師の資格を持っていて、「宗泉」というお茶名をいただいておりまして、ちょっとだけお茶も教えております)。
ワークショップ中はみなさんかなり集中されますので、ゆったりとした気持ちでワークショップを振り返ったり、ご自分のことについておしゃべりしていただいたりする時間にしたいと思います。
(テーブルで茶箱を使ったお点前は、誰にでも気楽に楽しんでいただけるティータイムにぴったりです!)
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「レゴレジスタードマークシリアスプレイレジスタードマーク (LEGOレジスタードマーク Serious Playレジスタードマーク)」とは
マサチューセッツ工科大学のシーモア・パパート教授が提唱する、手と頭の連携を使うことが新しい知識の構築に役立つという理論(=「construcionism(コンストラクショニズム)」)に基づき、2000 年代初頭に開発された、革新的なワークショップです。
手を動かしブロックを組み上げることで、価値観やビジョンといった抽象的な思考を具現化し、それを言葉で説明することで新たな発見や知識を共有できる手法として、グーグルやヒューレット・パッカードなどの大手IT企業やNASAでも取り入れられています。日本でも近年話題になっており、アエラの特集記事でも紹介されています。
また、ハーバード・ビジネス・スクールが行うエグゼクティブ研修/授業にも取り入れられています。

*今回のワークショップでは、このメソッドを皆様にももっと気軽に楽しんでいただけるように、アレンジしています。


=======以下ご参考までに=======

・以下リンクより、30秒程度の短い動画ですが、ハーバード大学ビジネススクールのStefan Thomke教授(なんと私はこの方と一緒にトレーニングを受けました!←虎の威をかる自慢^^;)がExecutive Educationの授業でワークショップを行った模様をご覧いただけます。
https://www.exed.hbs.edu/assets/Pages/video.aspx?videoid=3419

・以前に開催したワークショップに関連するNY在住ライター宮下幸恵さんによるYahoo! News Japanの記事が以下のリンクから読めます(今回のワークショップとは内容が異なります)
https://news.yahoo.co.jp/byline/miyashitasachie/20140213-00032618/

・これまでに私が開催した少人数のグループ(個人)を対象としたレゴレジスタードマークシリアスプレイレジスタードマーク(LEGOレジスタードマーク Serious Playレジスタードマーク)ワークショップについて私自身が書いたブログの中からいくつかピックしたものが以下のリンクから読めます(今回のワークショップとは内容が異なります。)
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/168369387.html
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/166210035.html
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/165828245.html
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/106259086.html
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/105624051.html
http://coachnoizumi.sblo.jp/article/100391049.html


posted by coach_izumi at 08:20| Workshopsーワークショップ