私はユダヤ系の人間ではないけど、いやーな気持ちがすると同時に、泣きたい気持ちになった。自分たちだっていつでもこういうことのターゲットになり得るのだと思うと同時に、同じメールを見ているはずの息子のユダヤ系の友人そして私の友人はどんな気持ちがするのだろうと想像することしかできない。そして彼らはずっとこういう差別や憎しみに、顕在的にしろ潜在的にしろ、晒されて生きてきた人たちなんだなー、などと思う(日本でもそういう人たちはいますよね)と、暗い気持ちになるというよりは、その(コミュニティーの)たくましさのようなものに尊敬の気持ちを抱ざるを得ない。
救いは学校/学区がすぐに対応しこのことを重大な事件として扱う姿勢を見せて、学区の保護者にすぐに一斉にメールを出して、事件の直後の報告とこういうことは許されるべきないこと、犯人を探しているので協力を呼びかけていること、それらのことについて子供達と話をして欲しい、となどという内容のメッセージが届いたこと。
先日、具体的なトピックは忘れたけど、大統領肝いりの何かの政策の話を家族でしていた時、息子がジョーダンぽく、「僕たちは今こういう場所で生きているんだよー」と芝居めかして言って、私と夫にグループ・ハグを求めてきた。珍しいことだった。
普段は学校のことなんて聞いても「よかったー」「まあまあー」「(質問に答えるのが)面倒臭い」しか言わない


思春期の子供らしく通常は親にあまり自分のことを話さない息子のそんな言動を見ても、彼なりにいろんなことを感じつつ、学校生活を送ってるんだなーと思う。
幸い息子は友人にも恵まれ、概ね楽しげな学校生活を送ってはいるが、日本であのまま暮らして13歳になっていたら、絶対に経験しなくても済んだであろう類の出来事を経験し、それに伴って、考えなくても済んだであろことを考え、感じなくても済んだであろう感情の揺れを経験している。そして彼は多分(多分)、「今のこのアメリカで」自分は何者かそして何者でありたいか、ということについて、まだぼんやりとではあると思うけど、13歳のアタマとココロで思いを巡らし(それほど深刻でも頻繁でもないと思うけど。笑)葛藤している。そのことが、結果的に、彼の想像量力と創造力を培い、彼をたくましくしてくれるものとなってくれるといいんだけ、と、願う母であります。
まー 見守るしかできないけどね。