レゴ・シリアス・プレイで見えてくる「今の自分」と「なりたい自分」の近さ

先日日本に帰国した際に、日本在住の新規のクライアントさんとレゴ・シリアス・プレイを使ってコーチング・セッションを行いました。（以下、クライアントさんの了解を得て詳細を少し変えて記述しています。）

「今の自分」「自分の強み・長所」「なりたい自分」の三つのモデルを作って（この時、それぞれ全く同じ組み合わせのブロックの入った小さいパッケージを使います）、それぞれについて語ってもらったあと、この三つのモデルを統合していく・・・という、比較的頻繁に使用するデザインでセッションを進めました。

ただ、個人セッションの場合、その場その時の流れを鑑みてあらかじめ決めておいた段取りからははずしてゆくという「振り幅」を大きく持つことができます。

今回も、三つのモデルと作って語ってさて統合・・・という段階に来た時点で、コーチとして気がついた事を投げかけてみました。それは

「この三つのモデル、すごく似てますね」

ということ。

色々な場合があるのですが、たとえば最近の私自身の場合で言うと、「いまの自分」と「なりたい自分」のモデルは、とても違います。それは良い悪いということではありません。ただ、私の場合はとても違うのです。そしてそれは他のクライアントさんについても珍しいことではありません。

一方、このクライアントさんの場合はどれもとても似ているのです。強いて言うなら、「いまの自分」にはない「隙間」が「なりたい自分」にはあって、「いまの自分」よりも「なりたい自分」のモデルの方が全体的に大きく出来上がっているのですが。

このとき、もちろん、この微細な違いには大きな意義があって、そこを掘っていくこともひとつの方法です。でも今回、コーチである私とクライアントさんにより大きなインパクトをもたらしたのは「この“今の自分”と“なりたい自分”のふたつのモデル、すごく似てない？」っていうことでした。

＜モデルの写真、ご本人の許可を得て以下フェイスブックページに掲載していますのでご覧下さい。
https://www.facebook.com/pages/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0-%E8%88%B9%E5%B1%B1%E5%92%8C%E6%B3%89/567996563266088＞

面白い事に、私がそのことを指摘して初めてクライアントさんはこれらのモデルがとてもよく「似ている」ということに気がついた様子でした。

「・・・ほんとですね・・・」と言って、少し考え込む様子のクライアントさん。

その後のセッションの流れの中でクライアントさんが言った言葉のひとつ、それは、

「今の自分は十分何でも持っているのに、何をあせってるんだろう、って思いました。」

でした。

ああ、そういうことが出て来たんだな〜、とコーチの私自身が、ちょっと驚嘆。

今持っているものをちゃんと認識しよう、そのことに感謝しよう、って、いうことはよく言われるし、それはとても大切なことだということは私個人としてもコーチとしても感じるけど、じゃあ、本当にそのことが「腑に落ちる」かというと、それはまた別のこと。

分かっちゃいるけど・・・・ってやつですよね。

でもこうして自分自身が作ったものがそれをカタチとして見せてくれると・・・そしてそのことに自分で語り気付くと、

腑に落ちる

んですよね。

このこと以外にも、色々なお話をしましたが、ひとつ、印象に残ったエピソードして、今回ご紹介させていただきました。

九州内の他県からわざわざ私が滞在している別府の旅館に足を運んでくれたクライアントさん。実は初対面（笑）。お声を聞いて想像していた通り、お会いしてもやっぱり素敵な方でした。そしてレゴブロックを媒介としてともに過ごした時間はとても楽しく豊かでそして深い時間でした。同じ感想を、そのクライアントさんも抱いてくれたのではないかと自負しています。

一度も会ったことのない人間に会うためにわざわざ仕事を休んで遠くから足を運んでくれる。（おまけに地元のお菓子まで持って！！おいしかったです！）。なんてありがたいんだろう。そしてそんなことをしていただけるなんて、なんという特権。

そしてなんという勇気。
ご本人もおっしゃってましたが、大きなチャレンジだったと思います。

「変わりたい」という強い気持ちを持って私とのコーチング・パートナーシップを結んでいただいたクライアントさん。

自信を持って言いたいですが、あなたは、もうすでに変わり始めています。
これからより素敵な人生を歩みたい、というあなたの伴走者となることができて、とても光栄だし、嬉しいです。