2014年06月27日

息子の朝

今住んでいる家に引っ越してきたのは今年の1月でした。この新しい家から息子が学校にいくスクールバスのバス停からは、息子の他に6人の子供が乗ります。私たちが引っ越してくる以前からいつもその子供達で朝バスに乗る前に走り回って遊んでいたようです。

朝バスを待つ時間、「一緒に遊んでくれば?」と言っても、「いい」と言って、ずっと私と一緒にバス停で待つ息子。他のお母さんも「向うで一緒に遊べば?」と言ってくれているのですが、かたくなに皆に加わらない。果ては私に「もうそのことは言わないで」とまで言う始末。

普段の息子は「ちょっとでしゃばり?」と思うくらい積極的で、英語が全然分からないころに英語でされた質問になぜか手をあげていたほど(当てられたらどうすんだよ?^^;)。バス停が一緒の子供達もいい子みたいだし、何があったという訳でもなく、一体どうしたのかな?と思いながら様子を見て過ごしていました。

引っ越して2〜3ヶ月ほどたったころでしょうか。いつものように鬼ごっこか何かをして遊んでいる子供達の方を見て息子が”What are they doing?”と聞くのです。独り言のように。私とは日本語で話すのでそばにいた別のお母さんに聞いていたのかもしれませんが、独り言のように小さい声なので、聞こえない。

「むむ?」と思った私は「鬼ごっこしてるんじゃない」「行ってみれば?一緒に遊んでおいで」と久しぶりに息子に言ってみました。

すると息子はちょっと躊躇したあと、何かを決心したような顔をして、一気に子供達の方に向かって走り出したのです。

どうなるかな?と思ってちょっとだけ心配して見たいたのですが、どうもこうも、まるで当たり前のように息子は子供らに加わり、子供らも息子と一緒に遊び始めました。

それから毎日、学校のある日は息子はバスが来る10〜15分間ほど前からバス停に行って、その6人の子供達とかけまわって遊んでいます。汗っかきの息子は、学校に行く前にすでに汗びっしょり。でもとても、とても、楽しそう。

なんだ、やっぱりほんとは遊びたかったんじゃないの。一体あれは何だったのかなあ。といまだにちょっと不思議なのですが、新しいコミュニティーにとけ込む際に、息子にしか分からないあるいは子供達にしか分からない何かがあったのかな〜、と想像するしかありません。

昨日で学校は終わって今日から夏休み。夏休みのあとは新学年になります。

3年生最後の日の朝もやはり6人の子供達とそれは楽しそうに遊んでいる息子を見てて、ふと、あの日の何ごとかを決心したような顔で駆け出していった息子のことを思い出しました。

なんてことない、子供の世界ではよくあるひとコマなのかもしれませんが、あの時息子はきっとちょっとだけ勇気を振り絞ったんだろうな、と思います。

そんなごたいそうなことじゃなかったとは思うけれど、ちょっとだけ、勇気を出したのだろうと。その瞬間から息子の朝そして登校風景は変わりました。がらりと世界が変わりました。

ちょっとだけの勇気。でもやっぱり勇気は勇気。私にも必要なこと、あります。そしてその勇気で世界が変わることがある。

息子に、教わったな〜、と思います。

そしてきっとあなたにも、ちょっとだけだけど、勇気を振り絞って、駆け出すべきときが、きっとあると思います。一気に。後ろを見ずに。

その瞬間、逃したくないですよね。


posted by coach_izumi at 23:32| Food for Thoughtー感じたこと思ったこと