ハロウィーンの10月31日金曜日、某日系商社のアメリカの子会社で「チームワーク」をテーマをした2時間半のワークショップを実施しました。この会社は日系企業とは言え、同業他社と比較するとかなりの現地化をすすめている会社で、CEOを含むワークショップ参加者21名中“日本人”は2名のみでした。参加者にはアメリカ人はもちろんのこと、ヨーロッパ出身者、南アメリカ出身者などもいて、当然ですがワークショップは全て英語で行いました。
「チームワーク」がテーマとは言え、今回の参加者は勤務地も部署もばらばらで、普段「チーム」として共に働いているというわけでないことに加えて、2時間半の枠組みの制限がありました。さて、そこでどのように「チーム」とは何ぞや「チームの一員であること」とは何ぞや「目指すべきチーム」とはなんぞや、等々について、『リアリティー感』のある学びを生み出すことができるのか・・・あるいはそのきっけを作ることができるのか、が私にとっての最大の課題でした。また、楽しくないと効果がないけど、楽しいだけじゃ意味がない(ちゃん厳しい現実にも向き合わないとね、とか)・・・このへんのバランスについても、今回はいつも以上に悩みました。
CEOとの事前ミーティングを経て、最終的には、
@ 自分がアクティブなメンバーである「チーム」について、現状と理想について各々の参加者がレゴでモデルを作り語ったのちに
A テーブルごとに(21名を5名×3卓と6名×1卓の計4つのテーブルに分けていました)「理想」のチームの統合レゴ・モデル(=個人レゴ・モデルを組み合わせたもの)を作り
B テーブルごとに「我々の理想のチーム」のモデルとストーリーを全体に対してプレゼンテーションする、というデザインにしました。
C その際、参加者個々の「理想のチーム」についてのキーワードを抽出し、それをポストイットに書いて個人レゴ・モデルに張りつけ、そのキーワードが統合レゴ・モデルとそれについてのストーリーに含まれる、というひねり(?)をいれました。
時間が進むごとに、「時間です」と言っても、やめることができずモデルを作ることに集中してしまう参加者が出てきたり、とくに最終段階の統合モデルをテーブルごとにつくるころには、立ち上がって体を文字通り前のめりにして熱心にレゴのモデルを作る参加者も多数出てきました。そしてまさに「わいわい」と自分たちのテーブルの「チーム」の理想の姿について、ああじゃない、こうじゃない、と活発に意見をかわしながらそのモデルとストーリーをテーブルごとに作り上げていく様子は、壮観でもありまた非常に興味深くもありました。
ワークショップの最後にフィードバックのアンケートを記載してもらったのですが、アンケートの結果と上記の様子を併せ考えると、今回のワークショップ、当該企業に対して「トライアル」で実施させてもらった(あ、とは言え、ちゃんとしたフィーはいただいてます^^)ものとしては、まずは及第、というところでしょうか。
そしてもちろん、課題や問題点もつきつけられました(あ、誰かが私につきつけたということじゃなくて、ワークショップの様子やアンケートを見て、私がそれらを感じたということです。)それらの詳細はここでは割愛しますが、ひとつ、ごく単純かつ非常に重要な課題として私が「つきつけられた」のは、私のインストラクションに不明確な部分があった、ということでした。随時リカバーしましたし、時にアシスタントを務めてくれたジュンさんが「今の説明だと、どうしていいのか、参加者の人たち、よく分からないんじゃない?」などと、ちゃんと指摘してくれて、それを受けてこちらで実際に例を見せたりするという対策もとりつつ進めました。が、う〜ん、インストラクションの明確さって、いろはの「い」ですよね。だから、あれれ〜!?!?これはいかんだろ、自分、て感じで、緊急かつ重要な改善点です。
英語だったから、ということは理由になりませんが、やっぱり日本語だと何気なくすませられることが英語だとそうはいかない、という場合もあるのかな(いや、それは普段からよくあるんだけどさ^^;;)などと、振り返ったりしております。
今回のレゴ・シリアスプレイのワークショップ、縁と縁が時空を超えてつながって、偶然が重なって、実現しました。I am meant to be here today to make an impact on the life of participants as a professional and/or as an individual.この言葉がなぜか自分の中にわきあがってきて、それをマントラのように自分の中でとなえて臨んだワークショップでした。果たしてそうであったのか否か、どれほどそうであったのかそうでなかったのか、私にとっての答えが出るのは、もう少し先のような気がしています。
そして思ったのは、ティーチングのときも、コーチングのときも、心のなかで同じような「マントラ」(笑)をとなえることが多いなあ、ってこと。
エネルギーの使い方もすることも違うけど、私の中では、みんなどこかでつながっているようです。
2014年11月02日
某日系商社のアメリカ子会社にてレゴ・ワークショップ実施
posted by coach_izumi at 08:09| Workshopsーワークショップ