2021年12月17日

息子と英語と日本語と私

先日、陸上の練習から息子をピックアップして帰宅途中に車の中で。
息子: お母さん、〇〇(友達の名前)のお母さん、鹿を「撃って」、車が今一台しかないんだって。
私:・・・それ、鹿をhitしたってこと?この場合は「ぶつかる」とか「衝突する」だよ。〇〇(友達の名前)のお母さん、鹿を「撃って」(*息子はhit=>「打って」と言ったつもりだったんですね)車をダメしないだろ(爆)。
息子: .....(自分の誤りに気が付く&ちょっと恥ずかしい&だから反撃)お母さんだって、この間、COVIDに撃たれてたじゃん!!」
母: まー、そだねー(爆)
はい、「ワクチン打った?」と聞こうと思って、Did you get the shot? じゃなくてDid you get shot?って聞いて、「(銃で)撃たれた?」て言ってたのは母ですが、間違いの性質が違うと思うんだけど。

ーーー
息子はかなり完璧に近いバイリンガルだと思うけど、こういうことが時々ある。例えば、musicという単語に「楽譜・譜面」という意味があること、私はずっと知らなかった。(「楽譜・譜面」はscoreだと思っていた。)が、楽器をやってる息子とその周りは「楽譜・譜面」を指してmusicという単語をよく使うみたい。で、彼はそのmusicを日本語に訳す、という作業を頭の中でしてるようで「あ、家に”音楽”忘れた」とか「お母さん、そこの”音楽”取って」などと言う。これは「楽譜」で「音楽」とは言わないよ、と何度か言ったんだけど、楽譜すなわちmusicという単語を使う頻度が多いせいか、そのまま彼の頭の中では”楽譜というモノ=「音楽」という日本語”となって定着しきっているようで、本人に直す気がないようなので、もうほっておくことにしてる。(ただ「試験を取る(<=take)」は「試験を受ける」と言うようになった笑笑)

「楽譜」というのは(例えば「二酸化炭素」とか「窒素」とか「連立方程式」とか「国会議事堂」のような言葉と比べて)そこまで難しい日本語ではないと思うが、「楽譜」という言葉は彼の日本語語彙リストには入ってないらしい。どうしてなのかなー、と考えてみて、それは日本語補修校では音楽の授業がないから音楽関係の日本語のインプットがないからかな、と推測するに至った。

そして「風林火山」とか「獅子身中の虫」とか「遺体」とか「死亡推定時刻」とか「動機」なんて言葉を息子がちゃんと知って時々偉そうに使っているのが「名探偵コナン」のおかげであることについて、改めて感じ入るのであった。
posted by coach_izumi at 02:44| アメリカの生活