【好奇心は信頼を生み出すが尋問は不信を生み出す。】
コーチがクライアントさんとの信頼関係を築くために、必要不可欠な資質が「好奇心」です。だからコーチはクラインアントさんに色んな質問をします。
多くの場合、自分のことに興味を持ってくれているのだ、と感じられるのは嬉しいことですから。それは自分という存在に価値があるのだ、と思えることにつながります。
でも、それが「何かを探り出そう」という“尋問”あるいは“詮索”になるとクライアントさんは、ぴしゃりと心を閉じてしまいます。
これはきっとコーチングという場に限らず、一般的な人間関係にも言えることでしょうね。
でも、どうやって好奇心からの質問と詮索からの尋問をはっきり区別するのか?というと、ちょっと一般的な人間関係の場合とは違うかもしれません。
というのは、コーチの「好奇心」はコーチ自身(クライアントさんに対する)の好奇心を満たすためのものではなく、クライアントさんのクライアントさん自身に対する好奇心を刺激してクライアントさんが自分自身を理解することを助けるためのものだからです。
だらら、コーチは自分の「好奇心」を意図的に活用してクライアントさんに質問を投げかけつつも、自分自身がクライアントさんについての「情報」を得ることを重視しません。
クライアントさんはどんな人なんだろう?どんなことにわくわくするんだろう?本当は何がしたいんだろう?などなど・・・コーチは最大のそして純粋な好奇心をもってクライアントさんに質問を投げかけます。でも、コーチ自身はその「答え」を必要としないのです。
「答え」はクライアントさんが得ることができればいいのです。
そしてそのためには、コーチが情報や答えを得ようとすることはむしろ妨げとなる場合があるのです。(答えを得てあげくのはてにコーチがクライアントさんを「分析」しちゃったりすると、妨げ度マックスになります。)
だからコーチは相手に対して「最大の純粋な」好奇心を持ちつつも相手からの答えを欲しない・・・というような「筋肉」を鍛える必要があります。
これ、一般的な人間関係におけるコミュニケーションではなかなかしないことなので・・・
私的には、実はこれ、ちょっと難し目のスキルです(笑)。
だって、ふつう〜、好奇心があったら、答えを知りたいでしょ?情報を得たいでしょ??
私はもともとはふつう〜の好奇心満載のふつう〜の人なので。
だから好奇心をそのまま満載にしつつも、答えを必ずしも求めない・・・という「自己管理」が必要になるのです(この「自己管理」もコーチングにおいて大事なスキルのひとつです。)
だから、日々鍛錬・・・してます。ほんと。
あ、でも今度、自分の子供相手に練習してみようかな??
私「今日、学校どうだった?」(好奇心)
息子「べつに〜」(答えがない)←よくある回答
私「・・・・」(答えを求めない)←ふだんは「べつに〜、って何よ〜〜??」と尋問風になること多し(笑)。
・・・いいかも・・・です(笑)。
2014年04月01日
好奇心(その2)
posted by coach_izumi at 23:53| Coaching Skillsーコーチングの技術