2014年06月12日

「もの”語り”としての病」について語ってきました

帰国第二日目。今日は熊本保健科学大学の授業にお邪魔し、未来の言語聴覚士さんである大学4年生の学生さんたちに講義をして参りました。「大学の講義」なんて2年ぶりだよ〜、てことで、緊張はとくにしませんでしたが、コーチングやワークショップとはまた違う感覚が久しぶりのせいか新鮮でテンション上がりました(笑)。

熊本大学時代の最後の方の研究テーマでもあった、「もの“語り”としての病」、というタイトルでお話させていただきました。「語り」とは何かということ、「疾患」と「病」は違うこと、「病」は体験であり、患者/クライアントさん一人一人にそれそれの「病のもの“語り”」があること、そしてそういった体験や物語は他者とのコミュニケーションを通じて構築されるものであること、等々についてお話しました。そして言語聴覚士さんは医療従事者の一人としてその体験やもの語りに大きな影響を及ぼす責任のある立場にいること、についても、例を交えながら、私なりに熱く(笑)講義してしまいました。

私は昔から授業のときは教室の中をうろうろと歩きながら講義します。その方が変化と動きがあって、学生さんが飽きないようにすることができると思うし、学生さんとのアイコンタクトもとりやすいからです。今回もいつも(っていつだよ、って感じですが)と同じようにやっぱりうろうろ歩きながら学生さんの表情を見ながら講義しましたが、みんなイイ顔してた^^ 何か、彼らの中に残すことができたんじゃないかな、と思います。

実際、講義についての感想や意見を言ってもらった時は多くの学生が「患者さんのもの“語り”を聴けるようになりたい!」とモチーベションマックス!な感じ。と同時に、そこに難しさや不安を感じることについても素直に発言してくれました。

で、その時、つい、コーチングモードに入ってしまって、一人突っ込みしてました。かと思うと、今度は「失敗していいんだよ〜〜っ!!」と和泉節もぶんぶん回してしまい・・・でも、これって昔と変わらないかも・・・^^;;

彼らはもうすぐ言語聴覚士になるべく国家試験を受けます。「患者さんのもの“語り”が聴けるような言語聴覚士になりたい」と言ってくれた彼らに合格して欲しいなあ、と心から思います。





posted by coach_izumi at 00:12| Workshopsーワークショップ