トイレットペーパーがなくなる恐怖。分かる。
だって体験したことあるもん。
でも、そのとき私にパラダイムシフトが起きたのであった。
(パラダイムシフトについてはその2に記述。)
ふと思い出したので、5年前に書いた記事を以下再掲。
ーーーーーーーーーー
タイトル:私が絶対にできないと思ったこと(1)
絶対にできない!と思ったり、ものすごぉ〜〜〜く抵抗感のあること、って、ありませんか?そして、やってみると、な〜んだ、たいしたことないじゃん!どころか、逆にやってよかったじゃ〜ん!って思ったりしたことありませんか?
それは私がかつて東南アジアのとある国に住んでいた女友達を訪ねて行ったときのこと。彼女は彼の地で出逢った彼氏と一緒に、その国の首都から車で1〜2時間ほど離れた山の上の集落に住んでいました。夏休みを利用してその友人を訪ねることになった私は、メールで諸々の打ち合わせ(飛行機の到着時間とか)をしたのですが、その中で確かこんなことを書いたのです。
「あなたが愛する国の文化を尊重する気持ちはいっぱいあるの・・・でも・・・でも、お願い、トイレットペーパーは、買っておいて〜〜!!」
そう、その国ではふつ〜の人はふつ〜に手を使って用を足すのがふつ〜。日本語どころか英語もほとんど使わないで暮らしていた友人はすっかりローカルな暮らしになじんでいたので、“トイレットペーパーなんて”「使わないよ。誰も使わないもん(で、何か?)」と、ふつ〜にのたまう。
観光客が出入りしそうなところとか高級ホテルであればまた別ですが、そう、使わないのが、ふつ〜なの。
世界中でトイレットペーパーなんてものを使って用を足す人たちって実はとってもわずか。素手で用を足す人々の方がよっぽど多い。それがふつ〜。
分かってる、分かってるけど。
・ ・・無理!そ、それは、無理!・・・・も〜、絶対、無理〜〜!!
と、私は思ったのでした。だって、無理でしょ?お○っことかう○ことか、手で拭くとか、あり得ない。他の何ができても、それはできない。無理です。私は無理です。できません。ごめんなさい。
だからそれを正直に彼女に告白。トイレットペーパー持参で渡航、っていうのも考えたけど、友人へ色々おみやげも持って行きたかったし、なんてったってかさばるもの。
友人は「和泉ちゃん用のトイレットペーパー、買って、待ってるよ〜」と嬉しい返事をくれたのでした。
そして到着〜〜。
初めて訪れた国だったし、久しぶりの友人との再会だったし、空港まで友人と一緒に迎えてきてくれた友人の彼氏さんは、もう、すんごくいい人だし、なにもかもが珍しくて楽しくておいしくて、私は好奇心爆発。なんでも試してなんでも食べたのです。
そして二日目の夜。明日は山に登ろうね!(今思えば、何故山に登るの?って感じだけど。笑)という計画にわくわくしながら床についた私。
と。
ヴヴ・・・・むかむか、むかむか、ヴヴ・・・・
そう、激しい嘔吐が始まったのです。何回も。
そしてそして、あれ、あれ、あれえええ、うわああ。
嘔吐に苦しむ私を襲ったのが、「人生最悪」の下痢でした。
その旅行の前にも後にも、日本で胃腸炎とか体験したことあるし、それはそれで、大変だったけど。もう、なんちゅうの、パワーとスピードがやっぱり国際レベルというか。国内レベルの比じゃないとでも言うか。も〜、まったく桁違い〜。
ほとんどトイレで寝た方がいいだろう、って感じだったんだけど、ついでに発熱もしてるから、やっぱり横になりたい。で、一瞬横になって、またトイレに行く・・・という、もう、ほぼ「お百度参り」状態。夜明けまで何度も何度も寝床とトイレを往復しました。
嘔吐の方が先におさまったのですが、下痢は相変わらず続いて、ついでに熱が出てふらふら。そして、そんな私にさらなる悲劇が襲いかかろうとしていました。
それはカラカラと軽やかなそして乾いた音を立てて、どんどん痩せていく、トイレットペーパー・・・・
トイレットペーパー、その国で買うと、値段が高いんです。そんな貴重品を私だけのために、友人カップルは、山のふもとの町まで出かけて買っておいてくれていたのです。
そう、一個だけ。
(その友人宅には確か3〜4泊の滞在だったんで、普通は1個で足りますよね)。
お百度参りのその一回を踏むたびに、なくなってゆく私のトイレットペーパー。そして下痢は一向に収まる気配なし。顔面蒼白とはあの時の私の顔のことだと思います。てか、嘔吐して下痢してるからすでに十分顔色悪かったと思うんだけど。
う、わ〜〜〜〜。
ど〜しよ〜〜〜。
私を歓迎してあちこち連れて回ってくれた友人はぐっすり寝ている様子で起こしたくなかった、というのもあるけど、その友人宅は発展途上国の田舎の山の上。で今、夜中。まわりにトイレットペーパーなんてないし(ついでに言うと、その集落に住んでいた外国人は彼女だけだったと思う)、当然、コンビニなんてないし。ふもとの町までは車で行かないといけないし、ふもとの町も十分田舎なんで、店開いているわけないし。
トイレットペーパー、どう考えても朝までには入手不可能。
わたし、ほんっと〜に真っ青だったと思います(いや、だから顔色は十分すでに悪いんだけどね)。
うわ〜〜〜〜〜、どお〜〜〜、しよ〜〜〜。
紙が、もう、ない〜〜〜〜!!!
(長くなってしまっているので、「次回に続く」)
2020年03月14日
トイレットペーパーがなくなる恐怖(分かる〜!)その1
posted by coach_izumi at 11:02| Food for Thoughtー感じたこと思ったこと
2019年10月26日
親になって(しばらくしてから。笑)分かった親の気持ち
結婚する直前くらいだったが、北海道に帰省中に父親が運転していた車に乗っていて交通事故に遭った(それで実は顔の小さな骨を折って、メイクもしてないのに歌舞伎役者みたいな顔になったが、手術もしなかったがちゃんとくっついたし大したことはなく済んだと言えると思う。)。私は助手席に乗っていて、一瞬だけ意識が飛んだがすぐに意識が戻って、運転席に乗っていた父親の方を見ると、父が意識を失っている様だったので、「お父さん!お父さん!」と叫んだ。と、父がうっすらと目を開けて私の方に首を回して私を見てゆっくりと力なくニヤリとして(ちょっと不気味だった)、また目を閉じて意識を失った。
事故に遭って大変なことになってるのに、どうしてあの時、お父さんはニヤリと笑ったのかなー、とずーっと不思議だった。父になんで笑ったの、と聞いても全く覚えていなかったし。自分は大丈夫だ、と伝えて私を安心させようと思ったのかな?と、その時一瞬思った覚えがあるが、なんとなくピンと来なかった。それで先日、またぼんやりとそのことを思い出してたら、ふと、あ、こう言うことだったのかなあ、と、18年近く経って初めて思いついたことがあった。
父はきっと、私が無事なのを確認して、よかった、と思ったのだ。だから安心して微笑んだに違いない、と。(それがまあ、事故直後だから不気味に力なくニヤリとしている様子になってしまったというオチかなと。)
もちろん、真相は永遠に分からないけど。
なぜそう思いついたかというと、きっと自分も、同じ状況だったら、まず息子のことが気になるんじゃないかーと思いついたからだ。それで息子が無事だったらよかった、と、諸々の状況はどうであれ、彼が無事であればとにかくよかった、と思って、息子に向かって無意識でも意識が混濁してても微笑むかもしれないなー、とふと思いついたからだ。
もちろん本当はどうだったのか全く分からないけど、この説、今の今まで全く思いつかなかった(苦笑)。どうして私を見てニヤリとした(そう見えた)のかなー、とずっと不思議だった。
自分勝手な子供っぽい父親であったが、でも、私のことをいっぱい思ってくれたんだろうなあ、と最近振り返る様になって(もちろん真相は謎ですが。笑)こんな可能性をふと思いついた。それはやっぱり私も自分勝手で子供っぽい親だからで、でも息子のことはかなり好きだからかもしれない。
事故に遭って大変なことになってるのに、どうしてあの時、お父さんはニヤリと笑ったのかなー、とずーっと不思議だった。父になんで笑ったの、と聞いても全く覚えていなかったし。自分は大丈夫だ、と伝えて私を安心させようと思ったのかな?と、その時一瞬思った覚えがあるが、なんとなくピンと来なかった。それで先日、またぼんやりとそのことを思い出してたら、ふと、あ、こう言うことだったのかなあ、と、18年近く経って初めて思いついたことがあった。
父はきっと、私が無事なのを確認して、よかった、と思ったのだ。だから安心して微笑んだに違いない、と。(それがまあ、事故直後だから不気味に力なくニヤリとしている様子になってしまったというオチかなと。)
もちろん、真相は永遠に分からないけど。
なぜそう思いついたかというと、きっと自分も、同じ状況だったら、まず息子のことが気になるんじゃないかーと思いついたからだ。それで息子が無事だったらよかった、と、諸々の状況はどうであれ、彼が無事であればとにかくよかった、と思って、息子に向かって無意識でも意識が混濁してても微笑むかもしれないなー、とふと思いついたからだ。
もちろん本当はどうだったのか全く分からないけど、この説、今の今まで全く思いつかなかった(苦笑)。どうして私を見てニヤリとした(そう見えた)のかなー、とずっと不思議だった。
自分勝手な子供っぽい父親であったが、でも、私のことをいっぱい思ってくれたんだろうなあ、と最近振り返る様になって(もちろん真相は謎ですが。笑)こんな可能性をふと思いついた。それはやっぱり私も自分勝手で子供っぽい親だからで、でも息子のことはかなり好きだからかもしれない。
posted by coach_izumi at 12:56| Food for Thoughtー感じたこと思ったこと
2019年03月28日
「白い消しゴム」の話を聞いて「硬膜外麻酔に決定」を思い出した、の巻
友達の子供の通ってるとある日本の小学校では「消しゴムは白くないといけないんだよ〜」というのを先日聞いて、かなりのショーゲキを受けた(昔の日本の小学校って、そんなことあった???)。消しゴムなんて、どんなの使っても、消えれば(いや、たとえ消えなくなって)まじ、マジ、どーでもよくないか?どうしてそんな規則があるの??と思いつつ、まー、しのごの言わず白ですから、って決めてもらったら「ある意味」「楽」なのか?ともふと思った。
で、思い出したのは、自分の出産(全く直接関係ないんだけど)。
たまたまなんだけど、私はアメリカで出産してて、アメリカでは出産の時に硬膜外麻酔というのを使うのがかなーり一般的なんだけど、使うか使わないかはあくまで本人のチョイス(ただ、使うのが一般的なので使うこと前提で出産を迎える人がほとんど&使わない場合の痛みに対する対処などについての知見があまりないいう噂を聞いたことあり)。
でも、息子を出産した時、陣痛で人生最大に痛いです〜っていう真っ只中に「さあ、どうする?麻酔使う?使わない?」って聞かれて、えー それ、自分で、それも今、決めるのかい?ってびっくりして「え、どうするのって聞かれても、なんてったって初めてだから、この後どのくらい痛くなるのか、そしてその痛みに耐えれるのか否か、全く予想がつかないから分からないよ。プロのアドバイスとしてはどうなの?」と聞いてみたら(陣痛真っ只中)、「痛みをどのくらい感じるかそれをどれくらい苦痛と思うかどうか、それはあなたのボディだから、私たちには分からないから(だから自分で決めて)」って言われて、アメリカってば、こんなことまで自己責任で決めんのかよー(それも今かよー)と思った覚えがありました。とにかく何かと言うと”up to you" 。初産陣痛真っ最中だけどup to meすか?
みたいな
(とにかく痛いから)そのup to you やめてくれー もう考えたり決断したりできる状況じゃないんで誰か決めてくれ〜 と思ったんだけど、でももちろん、私しか「決める」人がいなかったから、I have decided to make my life easier、と言って、麻酔使うわ、と、お医者さんに言ったら、そうそう、そっちの方がいいわよー、人生他のことで十分色々大変なんだから、why not?みたいに言われて、じゃあ、最初からそう言ってよーって思ったのであったが。(ちなみに痛みを乗り越えないとちゃんとした母になれないという神話を私は全く信じていなかった。というのは、私の場合は、別に痛い思いをしたからと言って、どっちみち特に立派な母親にはならんだろう、と思っていたので。まー 陣痛で十分のたうち回るくらい痛かったんで、もー いいっしょ。)
あれこれ管理されるのも嫌ですが(てかもう無理
)、アメリカで暮らしてると「えー これも自分の責任で決めんのー?」と思うことも時々あって、誰か決めてくれたら楽だなー、と、思うこともある。そう、楽なんだよね、その方が。そして人は易きに流れるものである。
でもでも、私は白い四角い消しゴムになんの恨みもないし、実は使いやすいと思ってるし、まじどーでもんいいけど、が、それしか使っちゃいけないって言われたら、やっぱやだなー。かなりいやだ。何色がいいかなーってちょっとだけ悩んで決める方がいい。出産の時の硬膜外麻酔の使用・不使用を自分で(そこでその時に!)決めろと言われた時は「マジっすかー??誰か決めてくれー」って思ったけど、根本的にどうでもいい消しゴムの色は、up to me −自分で決めたい。
で、思い出したのは、自分の出産(全く直接関係ないんだけど)。
たまたまなんだけど、私はアメリカで出産してて、アメリカでは出産の時に硬膜外麻酔というのを使うのがかなーり一般的なんだけど、使うか使わないかはあくまで本人のチョイス(ただ、使うのが一般的なので使うこと前提で出産を迎える人がほとんど&使わない場合の痛みに対する対処などについての知見があまりないいう噂を聞いたことあり)。
でも、息子を出産した時、陣痛で人生最大に痛いです〜っていう真っ只中に「さあ、どうする?麻酔使う?使わない?」って聞かれて、えー それ、自分で、それも今、決めるのかい?ってびっくりして「え、どうするのって聞かれても、なんてったって初めてだから、この後どのくらい痛くなるのか、そしてその痛みに耐えれるのか否か、全く予想がつかないから分からないよ。プロのアドバイスとしてはどうなの?」と聞いてみたら(陣痛真っ只中)、「痛みをどのくらい感じるかそれをどれくらい苦痛と思うかどうか、それはあなたのボディだから、私たちには分からないから(だから自分で決めて)」って言われて、アメリカってば、こんなことまで自己責任で決めんのかよー(それも今かよー)と思った覚えがありました。とにかく何かと言うと”up to you" 。初産陣痛真っ最中だけどup to meすか?


(とにかく痛いから)そのup to you やめてくれー もう考えたり決断したりできる状況じゃないんで誰か決めてくれ〜 と思ったんだけど、でももちろん、私しか「決める」人がいなかったから、I have decided to make my life easier、と言って、麻酔使うわ、と、お医者さんに言ったら、そうそう、そっちの方がいいわよー、人生他のことで十分色々大変なんだから、why not?みたいに言われて、じゃあ、最初からそう言ってよーって思ったのであったが。(ちなみに痛みを乗り越えないとちゃんとした母になれないという神話を私は全く信じていなかった。というのは、私の場合は、別に痛い思いをしたからと言って、どっちみち特に立派な母親にはならんだろう、と思っていたので。まー 陣痛で十分のたうち回るくらい痛かったんで、もー いいっしょ。)
あれこれ管理されるのも嫌ですが(てかもう無理


でもでも、私は白い四角い消しゴムになんの恨みもないし、実は使いやすいと思ってるし、まじどーでもんいいけど、が、それしか使っちゃいけないって言われたら、やっぱやだなー。かなりいやだ。何色がいいかなーってちょっとだけ悩んで決める方がいい。出産の時の硬膜外麻酔の使用・不使用を自分で(そこでその時に!)決めろと言われた時は「マジっすかー??誰か決めてくれー」って思ったけど、根本的にどうでもいい消しゴムの色は、up to me −自分で決めたい。
posted by coach_izumi at 22:56| Food for Thoughtー感じたこと思ったこと