近所のガソリンスタンドでガソリン入れて運転席に乗り込んでさあ行くかと思ったら、助手席の窓からこちらを覗き込む、何やらごつい30−40代くらいの男性。窓を下げろという仕草で、何やら私と話したい様子。
腕を覆うタトゥーとあいまって、顔も気合い入った感じで、なんかコワイんすけど。一瞬ビビったけど、特に攻撃的な感じがしなかったので、スルスルと窓を開けた。すると、「どこでトレーニングしてるの?」と言う。私、空手の稽古の帰りで、道着着たままだったの(どうせそのまま家に帰ってシャワー浴びるし、と思って)。おー、それかい。
Mt.KiscoのTakahashi Dojoだよー。トラディショナルなジャパニーズスタイルの空手よーと言うと、あー自分はそういうのがやりたいんだ、今通ってるところはうんちゃらかんちゃら(英語が分からなかった)なんだよね。それ、どこにあるの?とさらに聞いてくるので、駅の近くだよ、と言って、町の名前と道場の名前を紙切れに書いて渡した。ググってみればすぐ分かるから。
で、これは道場のためにもっとプロモートした方がいいのかな、と思って「私はこんな弱っちい感じだけどもっとマッチョで強い人いっぱい言いるよー 先生も素晴らしよー」と言うと、「大きいやつほど動けなくて転んじゃうんだよ」みたいなことを言う。ほーこの国でこんなこと言う人珍しい(おまけにこんな感じの見かけだし)。実際、都市伝説みたいな武勇伝を持つ私の空手の先生も中肉中背、決して筋肉隆々自慢って感じじゃなくて、でも、動きキレキレでパンチ、はやっっっ。そして何より緩急のある動きが美しく、それはもうゲージュツ。
そしたらその彼、私の黒帯に気がついていたのか「ファーストグレードなの?」と聞いてきたので、そうだよ、5−6年やっててこの間黒帯になったの、と言うとアメージングだね、コングラチュレーションズ、となぜか感に耐えない、って風に言ってくれて、なんかいい人じゃん。互いにHave a good dayと言って別れた。
・・・のですが、そのお兄さん、なんと最後に"Oss!" つまり「押忍!」と、にっこり笑って言ってくれたのであった。
なんてことないけど、ちょっと心が明るくなった、ガソリンスタンドでの一期一会でした。
posted by coach_izumi at 05:32|
アメリカの生活